
見積もりって、内見の前にもらってもいいの?



値下げの交渉は、いつ切り出せば通りやすい?
賃貸の見積もりは、物件に問い合わせるときに頼めば、内見の前に受け取れます。
ただし、見積もりを早めにもらえても、どの項目なら下げられるのかまでは書かれていません。
一方で、内見の前に受け取った見積書を細かく見てもらう方法なら、契約の前に削れる費用までわかります。
この記事で扱うのは、見積もりをもらうタイミングともらい方、値下げ交渉できる項目と注意点です。



どの順番で動けば初期費用を抑えられるか、物件探しの段取りまで決められます。
賃貸の見積もりをもらう3つのタイミング


見積もりをもらうベストなタイミングは、物件に問い合わせる段階、つまり内見の前です。
- 内見の前:比べたうえで、納得して内見や申し込みに進める
- 申し込みの前:内見のあとでも、申し込む前なら間に合う
- 安くしたいなら閑散期:5〜8月と11〜12月は条件の相談が通りやすい
内見の前に頼む
問い合わせのときに「初期費用も知りたい」と一緒に頼むのが最適です。
内見のあとや来店のあとは、「申し込む前提」の空気になりやすく、冷静に比べたり値下げを相談したりしにくくなります。先に費用の全体像がわかっていれば、内見でも物件そのものの良し悪しに集中できます。
内見前に見積もりを頼むのは、失礼なことではありません。
申し込みの前には必ずもらう
内見を終えていても、申し込む前ならまだ間に合います。
申し込みのあとに金額を知っても、交渉の余地はほとんど残っていません。見積書を受け取るまでは申込書に署名しない、と決めておきましょう。
見積書ができるまでの日数は、次の記事にまとめています。


安くしたいなら閑散期を選ぶ
5〜8月と11〜12月は、礼金やフリーレントの相談が通りやすい時期です。
1〜4月は引越しの需要が集中し、条件を下げなくても部屋が埋まっていきます。反対に閑散期は、空室を早く埋めたい貸主が条件を緩めがちです。
ただし、物件の数を見て選びたいなら、選択肢が多いのは1〜4月です。安さと選びやすさのどちらを優先するか、先に決めておきましょう。
見積もりの前に伝える3つの条件
条件を先に伝えておくと、見積もりの金額が実際の請求に近づきます。
- 入居希望日:日割り家賃と前家賃の金額が決まる
- 駐車場やペットの有無:別の費用が加わる
- 予算の上限:予算内の物件と費用で出してもらえる
入居希望日
入居日が決まらないと、日割り家賃と前家賃が計算できません。
入居希望日が3ヵ月以上先になる場合は、見積もりの精度が下がります。その間に家賃や募集条件が変わることがあるため、本格的な見積もりは入居の1〜2ヵ月前を目安にもらい直しましょう。
駐車場やペットの有無
駐車場やペットの費用は、言わないと見積もりに入りません。
ペット可の物件では、敷金の積み増しや退去時の費用が上乗せされることがあります。あとから足されて総額が跳ね上がらないよう、最初に伝えておきましょう。
予算の上限
初期費用の上限を伝えると、無理のない物件と費用で出してもらえます。
家賃7万円までと伝えているのに、7万5,000円や8万円の物件を勧められるのは珍しくありません。予算を数字で伝えておけば、話が早く進みます。
見積もりの3つのもらい方
問い合わせフォームから頼み、書面で受け取り、やりとりは文字で残します。
- フォームで初期費用を聞く:物件情報サイトの問い合わせで「初期費用が知りたい」を選ぶ
- 書面かPDFで受け取る:メール1行の概算だけで済ませない
- やりとりは文字で残す:メールやLINEなら、条件の食い違いを防げる
フォームで初期費用を聞く
物件情報サイトの問い合わせフォームで、初期費用の見積もりを頼めます。
「初期費用が知りたい」の項目があれば選び、なければ本文に「この物件の初期費用の見積書をいただけますか」と書き添えるだけで十分です。物件名と部屋番号、入居希望日も一緒に送っておくと、1回のやりとりで済みます。
書面かPDFで受け取る
口頭やメール1行の概算では、オプション費用が見落とされます。
消毒代や安心サポートの会費は、項目ごとに書かれた見積書でないと気づけません。「総額だいたい40万円です」とだけ返ってきたら、内訳のわかる見積書をお願いしてみてください。
やりとりは文字で残す
メールやLINEなら、金額や条件をあとから確かめられます。
電話で聞いた金額は、言った・言わないのもとになります。数字の話は、文字に残る方法で進めるのが安全です。
でふ兄が勧める見積もりの3ステップ(自社の知見)
でふ兄は、①内見前に見積書をもらう、②気に入ったら契約前に見せる、③削れる費用を削って契約する、の3ステップを勧めています。
でふ兄本人も「契約してから安くするのは激ムズだから、必ず契約する前」と話しています。値下げの相談が通るのは、契約書に署名する前だけです。
時期については、「安くしたいなら5月から8月か11月から12月、自分に合う部屋を見つけたいなら1月から4月」というのが、でふ兄の考え方です。
とはいえ、「内見前にもらった見積書が高いのかどうか、自分では判断できない」という方も多いでしょう。契約の前に送ってもらえれば、削れる項目を確かめます。
賃貸の初期費用の相場


賃貸の初期費用は、家賃の4.5〜5ヵ月分がひとつの目安です。
敷金と礼金が1ヵ月ずつ、仲介手数料が1ヵ月分+消費税、前家賃と日割り家賃、火災保険料や保証会社の保証料などが積み重なります。
家賃8万円なら、36万〜40万円前後になる計算です。敷金や礼金がない物件なら、そのぶん下がります。
見積書を受け取ったら、家賃の何ヵ月分になっているかを計算しておきましょう。
値下げ交渉できる5つの項目


敷金や礼金は物件の条件ですが、次の5つは会社や交渉しだいで変わります。
- 仲介手数料:1ヵ月分の会社もあれば、0.5ヵ月分の会社もある
- 消毒などのオプション費用:任意のものなら外せる
- 火災保険料:条件を満たせば自分で選べる場合がある
- 鍵交換費用:契約書の取り決めを確かめる余地がある
- クリーニング費用:入居時と退去時のどちらで払うかを確かめる
仲介手数料
原則は家賃0.5ヵ月分+消費税で、1ヵ月分を受け取るには借りる側の承諾が必要です。
家賃8万円なら、1ヵ月分と0.5ヵ月分で4万4,000円の差になります。申し込みの前に「0.5ヵ月分にしてもらえれば決めます」と伝えるのが基本です。


消毒などのオプション費用
室内消毒や24時間サポートは、任意で付いていることが多い項目です。
「この項目は必須ですか」と聞き、契約の条件になっていなければ外してもらいましょう。
火災保険料
指定の保険でなくても、貸主が求める補償を満たせば自分で選べる場合があります。
指定の保険が2万円前後でも、自分で選べば1万円前後に収まることがあります。
鍵交換費用
相場は1万〜3万円で、負担のルールは契約書の取り決めで決まります。
見積書に載っていても、契約書に記載がなければ確かめる余地があります。
クリーニング費用
入居時に前払いする物件と、退去時に精算する物件があります。
入居時が安く見えても、退去時に同じ額がかかるなら総額は変わりません。前払いかどうかをそろえて比べましょう。交渉できる項目は、次の記事でくわしく紹介しています。


とはいえ、「5つのうち、自分の見積書でどれが交渉できるのか分からない」と迷う方もいるでしょう。手元の見積書の画像があれば、交渉の余地がある項目を先にお伝えします。
賃貸の値下げ交渉をする3つのポイント


交渉が通るかどうかは、物件の選び方と伝え方で決まります。
- 募集が長引いている物件を狙う:貸主が条件を緩めやすい
- 契約する意思を示す:「下がればこの物件で決めます」と伝える
- 具体的な金額を伝える:「安くしてください」では動かない
募集が長引いている物件を狙う
募集開始から3ヵ月以上たった物件が狙い目です。
空室期間が長いほど、貸主は家賃収入を失っています。物件情報サイトの掲載日が古いものや、同じ建物に空室が複数あるものは、礼金の減額やフリーレントに応じてもらいやすくなります。
契約する意思を示す
「条件が合えばこの物件で決めます」と伝えると、話が進みます。
交渉だけして決めない相談は、不動産会社にとって負担です。決める意思が伝われば、貸主への確認も動きます。交渉は1物件に絞るのがコツです。
具体的な金額を伝える
「礼金を1ヵ月分から0にしてほしい」のように、項目と金額で伝えます。
あいまいな頼み方だと、貸主に伝わる段階でぼやけてしまうものです。項目と金額を指定すれば、できるかどうかがその場でわかります。交渉の進め方は、次の記事も参考にしてみてください。


見積もりをもらうときの3つの注意点


見積もりは無料で頼めますが、頼み方と断り方には気を配ります。
- 申し込み後には他社に頼まない:審査や契約の手続きが動いている
- 見積もりだけで終わっても連絡は入れる:断りの連絡を早めに送る
- 他社の見積書をそのまま見せない:比べるときは金額だけを伝える
申し込み後には他社に頼まない
申し込みのあとは、管理会社の審査や書類の準備が始まっています。
この段階で他社に同じ部屋の見積もりを頼むと、貸主や管理会社に迷惑がかかります。比べるのは申し込みの前に済ませましょう。
見積もりだけで終わっても連絡は入れる
見積もりをもらって決めなかったときは、早めに断りの連絡を入れます。
返事がないままだと、担当者は次の提案をどうするか決められません。断り方の例文は、次の記事にまとめています。


他社の見積書をそのまま見せない
金額を比べて相談するのは問題ありませんが、原本をそのまま見せるのは避けます。
会社名や担当者名を隠し、総額だけを伝えれば角は立ちません。見せ方は、次の記事でくわしく解説しています。


見積もりを頼む前に、3つの注意点を頭に入れておきましょう。
相見積もりは2〜3社で総額を比べる
同じ物件の見積もりを2〜3社からもらい、合計金額で比べるのが基本です。
同じ部屋を複数の不動産会社が扱っていることはよくあります。会社を変えても敷金や礼金は動かない一方、仲介手数料やオプション費用には差が出るのが実情です。
比べるときに見るべきなのは、項目ごとの安さではなく一番下の合計金額です。なぜ会社で金額が変わるのかは、次の記事で解説しています。


まずは気になる物件を1つ決めて、2社に同じ入居日で見積もりを頼んでみてください。
【まとめ】賃貸の見積もりのタイミングは内見の前


賃貸の見積もりは、物件に問い合わせるとき、内見の前にもらうのがベストです。遅くとも申し込みの前には受け取り、安さを重視するなら5〜8月と11〜12月に動きましょう。
見積書は書面で受け取り、値下げの相談は契約書に署名する前に済ませます。



でふ兄不動産では、内見前にもらった見積書から削れる項目をお伝えしています。
賃貸の見積もりに関するよくある質問
- 賃貸の見積もりはいつもらえばいいですか
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物件に問い合わせるとき、内見の前にもらうのがベストです。 内見のあとは申し込む前提の空気になりやすく、比べたり交渉したりしにくくなります。遅くとも申し込みの前には受け取りましょう。
- 内見前に見積もりを頼むと印象が悪くなりますか
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印象が悪くなることはありません。 費用を確かめてから内見する物件を決めるのは、ごく普通の進め方です。問い合わせのときに「初期費用も知りたい」と一緒に頼めば、自然に受け取れます。
- 見積もりは無料ですか
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見積もりは無料で頼めます。 見積もりをもらっただけで費用を請求されることはありません。決めなかった場合は、早めに断りの連絡を入れておきましょう。
- 賃貸の入居日は月末と月初のどちらがいいですか
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どちらが得かは、日割り家賃と前家賃の扱いで変わります。 月の途中や月末に入居すると、日割り家賃に加えて翌月分の家賃まで初期費用に入るケースも珍しくありません。入居日を変えた見積もりを2パターン出してもらうと、差がひと目でわかります。
- 賃貸の相見積もりはバレますか
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申し込みの前なら、知られても問題ありません。 相見積もりは部屋探しでよくある進め方です。ただし、審査中に同じ部屋を別の会社から申し込むのはトラブルのもとなので避けましょう。









