賃貸の仲介手数料を契約前に交渉する3つの裏ワザや注意点を解説

仲介手数料って、そもそも交渉していいの?

申し込みを済ませたあとでも交渉できる?

賃貸の仲介手数料は、契約前であれば交渉できます。法律が定めているのは上限だけで、下限に規定はないためです。

ただし、交渉していいタイミングと避けたほうがよいタイミングがあります。順番を間違えると、通らないだけでなく、その後の対応にも影響します。

本記事では、仲介手数料を契約前に交渉する方法と、切り出すタイミング、避けたい伝え方を解説します。

目次

賃貸の仲介手数料とは不動産会社に支払う成果報酬

仲介手数料は、貸主と借主のあいだを取り持った不動産会社に支払う成果報酬です。

物件の紹介、内見の調整、契約条件のすり合わせ、契約書類の作成といった業務に対して支払います。契約が成立して初めて発生するため、内見しただけ、見積書をもらっただけの段階では請求されません。

何社を回っても、契約しなければ費用はかかりません。だからこそ、契約前は交渉できる余地が残っています。

【結論】賃貸の仲介手数料は契約前に交渉できる

契約前であれば交渉は可能です。ただし、必ず応じてもらえるわけではありません。

逆にいえば、申込書や契約書にサインした時点で金額は確定します。「高いけれど仕方ない、あとで交渉しよう」と考えてサインすると、その金額から動かせなくなります。

初期費用は50万円になりますので、とりあえずサインをお願いします……と言われてサインしてしまうと、その時点で50万円が確定します。サインをする前に交渉してください。

法律が定めているのは上限で、相場ではない

宅地建物取引業法が定めているのは、不動産会社が受け取れる報酬の上限です。賃料1ヵ月分+消費税を超えてはいけない、という決まりだけがあります。

下限には規定がありません。 0.5ヵ月分でも無料でも法律上は問題ないため、いくらに設定するかは各社の判断です。

つまり「1ヵ月分+消費税」は上限であって、動かせない金額ではありません。ここが交渉できる根拠になります。

ただし応じるかどうかは不動産会社の判断

交渉が自由であることと、応じてもらえることは別です。

多くの不動産会社にとって、仲介手数料は数少ない収入源です。とくに借主を案内する会社は、貸主から報酬を受け取れないケースが多く、値下げがそのまま利益の減少になります。

「下げてもらって当然」という姿勢で臨むと、話が進まないだけでなく、条件のよい物件を紹介してもらえなくなることもあります。

交渉してよいタイミングと避けたいタイミング

同じ内容でも、切り出す時期で結果が変わります。

交渉のタイミング
  • 物件を紹介してもらう前|もっとも通りやすい
  • 申し込み後・審査中|避けたほうがよい
  • 契約直前|トラブルになりやすい

物件を紹介してもらう前がいちばん通りやすい

部屋探しを始めた段階が、もっとも交渉しやすいタイミングです。

この時点なら、不動産会社は予算に収まる物件を選んで紹介できます。仲介手数料を下げるのではなく、初めから条件に合う物件を出してもらう形になるため、担当者にとっても対応しやすくなります。

「初期費用は30万円までに収めたい」と伝えるだけで十分です。

申し込み後・審査中は避けたほうがよい

申し込みを済ませると、不動産会社は貸主や保証会社とのやりとりを始めています。

この段階で金額の話を持ち出すと、条件を後出しされたと受け取られます。 審査が進んでいる状況では担当者も動きにくく、通る可能性は下がります。

どうしても伝えたい場合は、値下げではなく「不要なオプションを外せないか」という聞き方にしましょう。

契約直前の交渉はトラブルになりやすい

契約日が決まってからの交渉は、もっとも避けたい形です。

貸主や保証会社の手続きが済んでいるため、金額を動かす余地がほとんど残っていません。 応じてもらえないだけでなく、契約自体が流れる可能性もあります。

引越しの日程が決まっている状況では、失うものが大きくなります。

賃貸の仲介手数料を契約前に交渉する3つの裏ワザ

無理なく進められる方法を3つ紹介します。

仲介手数料を交渉する3つの方法
  • 物件を決める前に予算を伝える
  • 複数社と比較する
  • 契約前提で進める

物件を決める前に予算を伝える

初期費用の上限を先に共有しておく方法です。

「初期費用は30万円までに収めたい」と伝えておけば、不動産会社は30万円に収まる物件を選んで紹介してくれます。 あとから値引きを求めるより、担当者にとっても対応しやすい進め方です。

金額を伝えるときは、家賃の希望とセットにすると具体性が増します。

複数社と比較する

同じ物件でも、扱う不動産会社によって初期費用の総額は変わります。

気になる物件が見つかったら、別の会社にも見積書を出してもらいましょう。 比べることで、金額が妥当かどうかを自分で判断できます。

ただし、相見積もりを取っていることをこちらから強調する必要はありません。淡々と検討している姿勢で進めるほうが円滑です。

契約前提で進める

不動産会社がいちばん動きやすいのは、契約が決まる見込みが立ったときです。

「この物件で進めたいので、初期費用を確認させてください」という伝え方であれば、担当者も社内で調整しやすくなります。反対に、決める気があるのかわからない状態での値下げ要求は通りません。

意思を先に示すことが、結果的にいちばんの近道です。

「この物件で決めたいのですが、仲介手数料が厳しいので削ってもらえませんか。削ってもらえれば、この物件にします」と伝えてみてください。

言い方のポイントは、契約する意思をはっきり示すことです。担当者にとっては、値引きに応じれば成約する見込みが立つため、社内で相談する理由ができます。

ただし、0円になることはまれです。現実的な着地は数万円程度で、3万円ほど下がるケースがあります。はじめから無料を期待せず、少し下がればよいと考えて臨むほうが、話がこじれません。

広告料(AD)が出ている物件を紹介してもらう

交渉しなくても仲介手数料が下がる物件があります。貸主が不動産会社へ広告料(AD)を支払っている物件です。

貸主から広告料をもらえる物件であれば利益は十分なので、借主から仲介手数料を受け取らないケースもあります。

広告料が付きやすいのは、築年数が経っている物件や、募集期間が長引いている物件です。反対に、駅近で築浅の人気物件には付きにくくなります。

「仲介手数料が無料の物件はありますか」と聞いてみるのが早いです。値下げを求めるより、初めから条件のよい物件を出してもらうほうが、お互いに負担がありません。

交渉しやすい時期は5〜8月

不動産会社の繁忙期は1〜4月です。この時期は動かなくても部屋が決まるため、費用の相談は通りにくくなります。

一方で5〜8月は空室が埋まりにくく、貸主も不動産会社も条件を調整する余地が生まれます。時期を選べるのであれば、閑散期に動いたほうが総額は下がりやすくなります。

引越し時期を動かせない場合でも、繁忙期は費用が上がりやすいと知っておくだけで、見積書の受け止め方は変わります。

賃貸の仲介手数料を契約前に交渉する注意点

進め方を誤ると、費用以上のものを失います。

値下げありきで話を始めない

最初のやりとりで「仲介手数料は下がりますか」と切り出すと、部屋を探す相談ではなく値段の交渉として受け取られます。

担当者からすれば、成約しても利益が残らない相手に時間を割きにくくなります。条件のよい物件は、紹介したいと思ってもらえた人に出てくるものです。

まず希望条件を伝え、信頼関係ができてから費用の話に入りましょう。

断られても高圧的な態度をとらない

交渉に応じてもらえないこともあります。貸主から報酬を受け取れない物件では、値下げの余地がそもそもありません。

断られたときに態度を変えると、その後のやりとりに影響します。物件の紹介や入居日の調整など、契約後も担当者に動いてもらう場面は多く残っています。

引き下がる場面を決めておくと、気持ちよく進みます。

サポートが手薄になる可能性がある

仲介手数料は不動産会社の収入源です。大きく下げた結果、対応に割ける時間が減ることもあります。

契約書の説明が駆け足になったり、入居日の調整を自分で管理会社に確認することになったりすると、負担は借主に回ってきます。

金額と対応のバランスを見て判断しましょう。

口頭の約束は記録に残す

電話や店頭で「安くしておきますね」と言われた場合は、その内容をメールでも残してもらいましょう。

口頭で「安くしますね」と言われて契約に進んだのに、契約のときに「安くするとは言っていない」となることが実際にあります。やりとりはメールでおこなうのがおすすめです。

口約束は、担当者が代わったときにも引き継がれません。金額の話が出たら、その日のうちにメールで確認するのが確実です。「本日ご提案いただいた仲介手数料〇万円で進めていただけますでしょうか」と一文送っておけば、記録として残ります。

交渉より初期費用の総額が低い会社を選ぶほうが早い

意外と知られていませんが、賃貸物件の約90%は、どこの不動産会社でも契約できます。 東京に住んでいる方が秋田県の物件を契約する場合も、その反対も可能です。

同じ物件を扱える会社が複数あるということは、初期費用の総額も会社によって変わるということです。実際、不動産会社が違うだけで5万円ほど差が出る場合もめずらしくありません。

仲介手数料の1項目を数千円下げるより、総額の低い会社を選ぶほうが結果は大きくなります。気になる物件が見つかったら、まず初期費用の見積書をもらいましょう。

賃貸の仲介手数料は契約前に交渉して総額で判断しよう

賃貸の仲介手数料は契約前であれば交渉できます。もっとも通りやすいのは物件を紹介してもらう前で、申し込み後や契約直前は避けたほうが無難です。

ただし判断すべきなのは、仲介手数料という1項目ではなく初期費用の総額です。

でふ兄不動産では、時期を問わずお客様に寄り添った見積書を作成しています。初期費用を全体的に見直したお見積もりでご案内可能です。

まだ部屋が決まっていない方は、エリアと家賃の希望をお送りください。すでに気になる物件がある方は、物件のURLをお送りいただければ、削れる項目が残っていないかを確認します。

まずはLINEより無料相談してみてください。

仲介手数料の交渉に関するよくある質問

申し込みのあとでも仲介手数料は交渉できますか

避けたほうがよいタイミングです。 申し込み後は貸主や保証会社とのやりとりが始まっており、条件を後出しされたと受け取られます。どうしても伝えたい場合は、値下げではなく不要なオプションを外せないかという聞き方にしましょう。

交渉すると嫌がられますか

伝え方によります。 値下げありきで切り出すと、部屋を探す相談ではなく値段の交渉として受け取られます。希望条件を先に伝え、契約する意思を示したうえで相談すれば、担当者も社内で調整しやすくなります。

交渉を断られたらどうすればいいですか

同じ物件の見積書を別の不動産会社からも取ってみてください。 物件の約90%はどこの不動産会社でも契約できるため、総額が低い会社が見つかることがあります。断られた会社に食い下がるより、比べたほうが早く結論が出ます。

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この記事を書いた人

2020年不動産業勤務。
2020年不動産ジャンルの発信スタート。
2023年エプロンを着用しでふ兄としての発信をスタート。
2024年DFエステート株式会社を設立。

正当な価格や情報、知識を皆様に提供してまいります。

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