賃貸の1階はやめとけと言われる6つの理由|メリットや物件の探し方を解説

1階の部屋は安いけれど、やめたほうがいいと言われた

防犯や虫が心配で踏み切れない

賃貸の1階は「やめとけ」と言われがちですが、条件を確認すれば快適に住めます。

実際に1階で5年間暮らした方が、次のように書いています。

防犯や湿気や虫などの点で嫌な思いをしたことは一度もないです。

ただ、やや大きめの道路に面していたので車の音は結構気になりました。

1階だからというだけの理由でやめなくてもいいと思います。

つまり、問題は「1階かどうか」ではなく「どんな物件か」です。

本記事では、やめとけと言われる6つの理由、見落とされがちなメリット、女性やペットがいる場合の判断、快適に住める物件の条件を解説します。

目次

賃貸の1階はやめとけと言われる6つの理由

不安の中身は、おおむね次の6つに整理できます。

やめとけと言われる理由
  • 防犯面の不安が大きい
  • プライバシーの確保が難しい
  • 害虫が侵入しやすい
  • 浸水のリスクが高い
  • 日当たりが悪い
  • 騒音が気になりやすい

どれも物件の条件しだいで避けられます。 順に見ていきましょう。

防犯面の不安が大きい

地面に近いぶん、窓やベランダから侵入されやすくなります。

とくに道路や通路に面していて、人通りが少ない物件は注意が必要です。植え込みで窓が隠れている物件も、外から見えにくいため狙われがちです。

シャッターや面格子、防犯カメラの有無で状況は大きく変わります。

プライバシーの確保が難しい

通行人の目線と部屋の高さが近いのが1階の特徴です。

道路に面していると、日中でもカーテンを開けにくくなります。洗濯物を干すときも、外から見える範囲が気になるでしょう。

建物と道路のあいだに距離があるか、塀やフェンスがあるかを確認しましょう。

害虫が侵入しやすい

ゴキブリや蚊は、地面に近い部屋ほど入り込みやすくなります。

飲食店が近い、ゴミ置き場が隣接している、植え込みが多いといった条件が重なると、遭遇する回数も多くなりがちです。

排水口や網戸のすき間を塞ぐだけでも変わります。

浸水のリスクが高い

大雨や台風のとき、1階は浸水の影響を受けやすい位置です。

ただし、これは立地で判断できます。 国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」なら、住所を入力するだけでその地点の洪水リスクがわかります。

参考:ハザードマップポータルサイト|国土交通省

日当たりが悪い

周囲の建物に光を遮られやすいのが難点です。

隣の建物との距離が近い、北向き、目の前に高い建物があるといった条件では、日中でも薄暗いままでしょう。

南向きや角部屋なら、1階でも十分な採光が得られます。

騒音が気になりやすい

道路の車の音や、通行人の話し声が届きやすい位置です。

先ほど紹介した体験談でも、唯一の不満が「大きめの道路に面していたので車の音が気になった」という点でした。

1階で後悔するかどうかは、道路に面しているかどうかでほとんど決まります。内見では必ず窓を開けて音を確かめてください。

実際に賃貸の1階に住んだ人の声

住んでみると印象が変わる、という声は少なくありません。

Yahoo!知恵袋で1階の住み心地を尋ねた質問には、次のような回答が寄せられています。

ゴミ捨てや忘れ物などのときも出入りも楽で便利で気に入っていました。

5年ほど住んでましたが、防犯や湿気や虫などの点で嫌な思いをしたことは一度もないです。

日中あまり家にいることがなかったので日当たりも特に気になりませんでした。

「嫌な思いをしたことがない」という人がいる一方で、道路の音は気になったと書かれています。

出典:Yahoo!知恵袋

つまり、不安として挙がる項目の多くは物件差です。避けるべきなのは1階そのものではなく、条件の悪い物件になります。

賃貸の1階に住む9つのメリット

家賃以外にも利点があります。

1階に住むメリット
  • 上階に比べて家賃が安い
  • 階下を気にする必要がない
  • 夏は涼しく生活しやすい
  • 専用の庭がついている物件がある
  • 大きい荷物を運びやすい
  • 災害時にすぐ避難できる
  • 引越しの作業が短く済む
  • 足腰が不安な方も外出しやすい
  • エレベーターを待たなくてよい

上階に比べて家賃が安い

一般的に、2階以上より5〜10%ほど安いとされています。

家賃は1階上がるごとに0.5〜1%ずつ高くなるのが一般的で、1階と2階のあいだにもっとも大きな差がつく傾向です。

くわしい金額は次の章で試算します。

階下を気にする必要がない

足音や物を落とした音を気にしなくて済むのが利点です。

小さなお子さんがいる家庭や、在宅時間が長い方にとっては大きな利点です。騒音トラブルの多くは階下との間で起こるため、その心配が減ります。

夏は涼しく生活しやすい

上の階に比べて、日中の室温が上がりにくくなります。

最上階は屋根からの熱が伝わりますが、1階にはそれがありません。冷房費を抑えられる場合もあるでしょう。

専用の庭がついている物件がある

1階だけに専用庭やテラスが付いている物件があります。

ガーデニングを楽しんだり、布団を干したりする使い方が可能です。自転車を停めるスペースとして使える場合もあります。

大きい荷物を運びやすい

通販で届いた家具や家電も、階段を使わずに運び込めるのが強みです。

エレベーターのない物件では、この差が大きいでしょう。

災害時にすぐ避難できる

地震や火災のとき、外に出るまでの時間が短くて済みます。

階段が使えない状況でも、窓から避難できる可能性が残るでしょう。

引越しの作業が短く済む

階段の上り下りがないぶん、作業時間が短くなります。

作業時間が料金に反映される契約であれば、費用が下がる場合もあるでしょう。 ただし料金の決まり方は事業者によるため、見積もりで確認してください。

足腰が不安な方も外出しやすい

階段の上り下りがありません。

高齢のご家族と住む予定がある場合や、将来を見据えて選ぶ場合の判断材料になります。

エレベーターを待たなくてよい

ゴミ出しや忘れ物を取りに戻るときの手間が減ります。

毎日のことなので、積み重なると差を感じる部分です。

賃貸の1階は家賃がいくら安くなるのか

年間で見ると、金額の実感が変わります。

2階以上の家賃を基準に、5〜10%安い場合を試算しました。

家賃別の差額の目安
  • 家賃6万円|月3,000〜6,000円/年3万6,000〜7万2,000円
  • 家賃8万円|月4,000〜8,000円/年4万8,000〜9万6,000円
  • 家賃12万円|月6,000〜1万2,000円/年7万2,000〜14万4,000円

2年住めば、家賃6万円の物件でも7万〜14万円ほどの差になります。

ただし、これはあくまで目安です。同じ建物でも向きや間取りで家賃は変わるため、実際の物件で比べてください。

1階と2階では家賃差がもっとも大きい

もし1階に不安があるなら、2階を検討する価値があります。

家賃は上の階ほど高くなりますが、1階と2階のあいだの差がもっとも大きく、2階から3階への上がり幅は小さくなります。

つまり2階を選んでも、思ったほど家賃は上がりません。 防犯やプライバシーの不安が大きい方は、無理に1階にこだわらず2階を候補に入れてみてください。

1階が不安なら、まず2階の家賃を聞いてみてください。差が思ったより小さいことがあります。

女性がひとりで賃貸の1階に住む場合の判断

条件を満たせば選択肢に入ります。

「危ないからやめたほうがいい」と言われがちですが、何を確認すればよいかがわかれば判断は可能です。

洗濯物を外から見えないようにする

ベランダの洗濯物は、生活の情報を外に出すことになります。

浴室乾燥機や室内物干しがある物件を選べば、外に干す必要がありません。設備として付いているかを確認してください。

シャッターや面格子の有無を確認する

窓の防犯設備は、1階でこそ意味があります。

雨戸やシャッターがあれば、就寝時に閉められます。浴室やトイレの小窓に面格子が付いているかも見ておきましょう。

オートロックや防犯カメラを確認する

1階でもオートロック付きの物件はあります。

エントランスにオートロック、共用部に防犯カメラがあれば、建物に入る時点で制限がかかります。管理人が常駐しているかも判断材料です。

これらが揃っていない物件なら、無理に1階を選ぶ必要はありません。

ペットを飼うなら賃貸の1階が選ばれる理由

ペットと暮らすなら、1階には明確な利点があります。

階下への足音を気にしなくてよい

犬や猫が走り回る音は、階下に響きます。

1階ならその心配がありません。ペットの足音は飼い主が思う以上に伝わるため、この差は大きくなります。

散歩のたびの出入りがラク

犬の散歩は1日に複数回あるものです。

階段やエレベーターを使わずに出入りできると、負担が減るでしょう。雨の日に足を拭くときも、玄関先で済ませやすくなります。

専用庭付きの物件がある

専用庭があれば、短時間の外遊びができます。

ただし、ペット可の物件は家賃が高めに設定されているのが一般的です。1階で家賃が下がるぶんと相殺して考えてみてください。

スマホの電波と在宅ワークへの影響

建物の構造や周囲の環境で、電波が弱くなることがあります。

鉄筋コンクリート造や、周囲を高い建物に囲まれた立地では、上階より電波が届きにくくなる場合があります。

内見のときに、自分のスマホで電波状況を確かめてください。 部屋の奥や窓から離れた場所でも確認しておくと確実です。

在宅ワークがあるなら、インターネット回線を引き込めるかも管理会社に聞いておきましょう。

賃貸の1階でも快適に過ごせる物件の特徴5選

次の条件を満たす物件なら、不安の多くは解消できます。

快適に過ごせる物件の特徴
  • セキュリティ対策が充実している
  • 鉄筋コンクリート造である
  • 築年数が浅い
  • 浴室乾燥機が設置されている
  • 南向きか角部屋である

セキュリティ対策が充実している

オートロック、防犯カメラ、モニター付きインターホン、シャッターのいずれかがあるかを見てください。複数あればなお安心でしょう。

鉄筋コンクリート造である

木造や軽量鉄骨に比べて、遮音性と気密性が高いのが特徴です。

道路の音が気になりにくく、湿気もこもりにくい構造です。

築年数が浅い

新しい物件ほど、断熱性と防犯設備の水準が高くなります。

結露やカビの発生も抑えられるでしょう。

浴室乾燥機が設置されている

洗濯物を室内で乾かせるのが利点です。

プライバシーを守れるうえ、梅雨時の湿気対策にもなります。

南向きか角部屋である

1階でも日当たりを確保できるでしょう。

角部屋なら窓が多く、風通しもよくなります。

賃貸の1階を契約する前に確認したいこと

内見の仕方しだいで、判断の精度は変わるものです。

確認したいポイント
  • 道路に面しているかどうか
  • 時間帯と曜日を変えて見る
  • 建物の周辺を歩いてみる

道路に面しているかどうかが、もっとも影響します。 体験談でも、唯一の不満が道路の音でした。窓を開けて、実際の音量を確かめてください。

時間帯と曜日を変えて内見すると、印象が変わることがあります。平日の昼間は静かでも、夜間や週末に人通りが増える場所もあります。

建物の周辺も歩いてみてください。 飲食店やゴミ置き場が近いか、街灯があるか、人通りはどうかを確認できます。

内見は1回で決めないほうがよいと考えています。気になる物件は、時間を変えてもう一度見に行ってください。

【まとめ】賃貸の1階はやめとけと言われるが条件しだいで快適に住める

賃貸の1階がやめとけと言われるのは、防犯、プライバシー、害虫、浸水、日当たり、騒音の6つが理由です。

ただし、どれも物件の条件で避けられます。 実際に5年住んで「嫌な思いをしたことがない」という声もあります。

判断を分けるのは、道路に面しているかどうかと、設備が揃っているかです。家賃は2階以上より5〜10%ほど安く、年間で数万円の差になります。

1階を選ぶかどうかは、物件を見てから決めても遅くありません。

気になる物件が見つかったら、でふ兄不動産にURLをお送りください。周辺の環境や日当たり、初期費用の内訳までまとめてお伝えします。

賃貸の1階に関するよくある質問

賃貸の一階はダメな理由は何ですか

防犯、プライバシー、害虫、浸水、日当たり、騒音の6つが挙げられます。 ただし、どれも物件の条件で避けられるものです。道路に面していないか、防犯設備が揃っているかを確認すれば、不安の多くは解消できます。

マンションの1階が不人気なのはなぜですか

防犯とプライバシーの不安が大きいためです。 需要が下がるぶん、家賃は2階以上より5〜10%ほど安く設定されます。逆にいえば、条件が合う方にとっては割安に借りられるわけです。

一階はゴキブリが出やすいですか

地面に近いぶん、侵入されやすいのは事実です。 ただし飲食店やゴミ置き場が近いか、植え込みが多いかといった周辺の環境の影響も小さくありません。排水口や網戸のすき間を塞ぐだけでも変わります。

女性でも1階に住んで大丈夫ですか

条件を満たせば選択肢に入ります。 浴室乾燥機があって洗濯物を外に干さずに済むか、シャッターや面格子があるか、オートロックや防犯カメラがあるかを確認してください。揃っていない物件なら、無理に1階を選ぶ必要はありません。

1階の家賃はどのくらい安いですか

一般的に2階以上より5〜10%ほど安いとされています。 家賃6万円なら月3,000〜6,000円、年間で3万6,000〜7万2,000円の差です。1階と2階のあいだにもっとも大きな差がつくため、2階でも家賃はそれほど上がりません。

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この記事を書いた人

2020年不動産業勤務。
2020年不動産ジャンルの発信スタート。
2023年エプロンを着用しでふ兄としての発信をスタート。
2024年DFエステート株式会社を設立。

正当な価格や情報、知識を皆様に提供してまいります。

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