賃貸の見積もりを依頼するタイミングはいつ?
値下げ交渉するにはどうしたらいい?
初めて賃貸を契約する方は、このような悩みをおもちではないでしょうか。
賃貸の見積もりは、契約を結ぶ前に依頼しなければなりません。
契約を結んだ後に見積もりを依頼すると、金額に納得しているとみなされるため、後々トラブルにつながる可能性があります。
本記事では、賃貸の見積もりのベストなタイミングや値下げ交渉しやすい項目について解説します。初めて賃貸を契約する方はぜひ最後までご覧ください。
賃貸の見積もり依頼をするときのベストなタイミング
賃貸の見積もり依頼をするときのベストなタイミングは以下の2つです。
- 不動産会社の閑散期│5~8月、11〜12月
- 契約を結ぶ前
それぞれくわしく解説します。
不動産会社の閑散期│5~8月、11〜12月
5~8月、11〜12月は閑散期なので、値下げ交渉をしても契約してもらえる傾向があります。
なぜなら、入居者が集まらないと管理会社は収入がなくなり、初期費用を安くしてでも希望者を集めようとするからです。
一方で、1~4月は引っ越しや転居が多く不動産会社の繁忙期に当たります。したがって、値下げ交渉には対応してもらいにくい時期といえるでしょう。
契約を結ぶ前
賃貸の見積もりを依頼するタイミングは契約を結ぶ前がベストです。
契約後でも値下げ交渉できますが、手続きをはじめからやり直さなければならないため手間がかかります。
また、契約後は金額に納得したとみなされるため、不動産会社とのトラブルに発展する可能性も少なくありません。
賃貸の初期費用の相場
賃貸の初期費用とは、敷金・礼金や仲介手数料などを含めた費用です。
すべて含めると家賃の4.5〜5倍程度かかる場合がほとんどです。
ただし、物件によっては初期費用がほとんどかからないこともあり、事前の比較が欠かせません。
初期費用を節約するためには、不動産会社の閑散期に相見積もりを取るのがおすすめです。
【他社と比較】賃貸の初期費用で値下げ交渉しやすい6つの項目
賃貸の初期費用で値下げ交渉しやすい項目は以下6つです。
- 敷金・礼金
- 前家賃
- 仲介手数料
- 火災保険料
- 鍵の交換費用
- クリーニング費用
初期費用の値下げ交渉を検討している方は、それぞれ確認しておきましょう。
敷金・礼金
敷金 | 物件を借りるときに大家に預ける |
礼金 | 大家への礼として支払う |
敷金は賃料不払い時の担保や退去時の修繕費用に充てられるお金です。
物件を借りるときに大家に預けるお金ですが、場合によっては返ってこない場合もあります。
そのため、とくに交渉の余地があるのが礼金です。
敷金・礼金の値下げ交渉が成立するかどうかは大家次第なので、普段から誠実で丁寧な態度を意識しましょう。
自分の都合だけを押し通すと値下げ交渉どころか、入居審査に悪影響を及ぼすケースもあります。
前家賃
前家賃とは、翌月分の家賃を初期費用で支払うことです。
通常は家賃を前月中に支払う賃貸がほとんどで、初期費用は物件に申し込んでから2週間以内に請求されます。
初期費用には前家賃が含まれているので、通常通りに支払ってもよいか交渉してみるのがおすすめです。
トータルで支払う金額は変わりませんが、初期費用の負担を少しでも減らしたいなら交渉してみましょう。
仲介手数料
仲介手数料は、不動産会社が設定しているので値下げ交渉しやすい項目です。家賃の1.1か月分を上限に、不動産会社が自由に設定できるのが特徴です。
原則入居者が支払う仲介手数料は、家賃の0.55ヵ月分と決められています。
そのため、0.55か月分までは値下げ交渉できますが、それ以上は貸主(大家)が代わりに支払わなければなりません。
入居者が値下げ交渉するほど貸主の負担が重くなるため、断られるケースもあります。
火災保険料
火災保険は原則任意ですが、賃貸契約と同時に加入を勧められる場合がほとんどです。
火災保険に加入しないのは現実的ではないため、初期費用を抑えるなら提案されたものより安いところを自力で探しましょう。
ただし、不動産会社によっては指定した火災保険に加入するプランが設定されている場合もあります。
契約する前に火災保険について調べておかないと、自力でプランを探すのは難しいかもしれません。
初期費用で値下げ交渉する場合は、火災保険が決められていない不動産会社を選びましょう。
鍵の交換費用
鍵の交換費用とは、前の入居者が使っていた鍵の交換にかかる費用のことです。任意のため、比較的値下げ交渉しやすい項目といえます。
ただし、交換しないと前の入居者が持っている鍵と同じ鍵穴になり、防犯面のリスクが高くなるため、交換しないケースは非常に稀です。
防犯のためにも、安く鍵穴を変更できる業者に依頼するのがおすすめです。
契約する前に鍵穴を安く変更できる業者を探しておき、初期費用の値下げ交渉をするとよいでしょう。
クリーニング費用
賃貸は基本的に前の入居者の退去時にクリーニングされているため、再度掃除しなければ住めない状態の物件はほとんどありません。
前の入居者のクリーニングで十分な場合は、値下げ交渉できる項目のひとつです。
クリーニング費用を大家が設定している場合は値下げ交渉しにくく、不動産会社が設定している場合は交渉しやすいでしょう。
クリーニング費用は部屋の間取りにもよりますが、20,000~40,000円程度です。
賃貸を契約する前にクリーニング費用はどこが決めているのかを確認しておくと、値下げ交渉しやすくなります。
賃貸の値下げ交渉をする3つのポイント
賃貸の値下げ交渉するときは、以下3つのポイントをチェックしておきましょう。
- 人気の高くない物件を狙う
- 値下げによって契約する意思を示す
- 具体的な金額を伝える
以上のポイントを押さえておけば、値下げ交渉もうまくいきやすくなります。
人気の高くない物件を狙う
人気の高い物件は、値下げ交渉に応じなくても入居者が集まるため、交渉が成立するケースは稀です。
その点、人気の高くない物件なら入居者を集めたいのが本音なので、値下げ交渉に応じてもらいやすいでしょう。
家賃や初期費用を抑えるなら、人気の高くない物件を探してみてください。人気の高くない物件の例は以下のとおりです。
- 駅から遠くアクセスが不便
- 空室の期間が長い
- 日当たりが悪い
値下げによって契約する意思を示す
値下げ後に入居するかどうかわからない希望者とのやり取りは、大家や不動産会社にとっても負担です。
契約の意思が見えないと、値下げ交渉に応じてもらえない場合もあります。
そのため、値下げすれば契約する意思があることを示すのが、初期費用を抑えるためのポイントです。
以下のようなセリフを入れると値下げ交渉に応じてもらいやすいでしょう。
契約の意思があれば不動産会社も安心して値下げできるため、以上のようなセリフを取り入れてみてください。
具体的な金額を伝える
値下げ交渉するときは、具体的な金額を伝えることで不動産会社も応じやすくなります。
どこまで値下げして欲しいのか具体的な金額を伝えれば説得力が増すため、交渉が成立しやすくなるでしょう。
「○○円まで値下げしてもらえれば契約します」
とはいうものの、自分だけでは値下げ交渉しづらい方もいるのではないでしょうか。
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賃貸の見積もりをもらい値下げ交渉するときの3つの注意点
賃貸の見積もりをもらい値下げ交渉するときは、以下の3つに注意してください。
- 大家・不動産会社側の事情にも配慮する
- 誠実に対応する
- 契約までに時間がかかる場合がある
値下げ交渉するときは自分の都合ばかり優先しないようにしましょう。
大家・不動産会社側の事情にも配慮する
初期費用は大家の収入や土地の家賃相場などを反映して決められているため、むやみやたらに値下げはできません。
初期費用はでたらめに決められているわけではないので、大家や不動産会社側の事情にも配慮するのが大切です。
自分の都合ばかり優先する希望者は拒否される可能性もあるため、押し付けるような値下げ交渉は控えましょう。
自分の都合ばかり優先するのではなく、相手側にも配慮して話し合いできるのが理想です。
誠実に対応する
初期費用の中には、大家や不動産会社によって決められている項目もあるため「値下げしてもらって当たり前」という態度は取らないようにしましょう。
不動産会社が値下げ交渉に応じるかどうかは、希望者の人柄も影響します。
横柄な態度の希望者には値下げ交渉に応じないケースもあるでしょう。
自分の希望だけを通そうとするような態度だと、入居審査に悪影響を及ぼす可能性もあるため、誠実に対応するのが大切です。
契約までに時間がかかる場合がある
値下げ交渉していると契約までに時間がかかります。すぐに賃貸を契約して生活を始めたい場合はストレスに感じるかもしれません。
不動産会社側がなかなか値下げ交渉に応じない場合はさらに時間がかかるため、入居まで長引くでしょう。
賃貸において、契約から入居までの目安期間は1週間から2ヵ月です。しかし、値下げ交渉する場合はそれ以上かかる可能性も覚悟しておきましょう。
値下げ交渉する場合は事前にスケジュールを立てて、早めに不動産会社を訪ねるのがおすすめです。
賃貸の見積もりのタイミングを見極めて費用を抑えよう
引越しをしたい時期は一人ひとりによって異なるため、値下げ交渉の仕方を覚えておく必要があります。
しかし、どのように値下げ交渉したらいいのかわからない方も多いはずです。
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